日帰りでICL(眼内コンタクトレンズ)手術を受けてきた話【2020年】

SAMEのブログ

世界旅行から帰ってきてからのお話です。

ICL(Implantable Contact Lens)= 眼内コンタクトレンズ
とは、小さなレンズを目の中に入れて視力を矯正する手術のこと。

私は品川近視クリニックというところでICLを受けて1年以上が経ちました。
せっかくなのでその体験記を記します。

きっかけ(手術2ヶ月前)

ある日の勤務先にて
 私 「今日もホワイトボードに書かれた時間が見えない…」
 先輩「15時だよ」
 私 「いつもありがとうございます。先輩は裸眼なのに目が良くて羨ましいです。。」
 先輩「いや、私、レーシックやってるから(笑)」
 私 「!!!え?いつから!?」
 先輩「10年くらい前かな〜」

今まで都市伝説的にしか知らなかった「レーシック」というものが、一気に身近になった瞬間でした…。

それをきっかけにネットで情報を集めまくり、ICLという手術があることも知りました。
でもレーシック、ICL、どちらも手術後のもろもろを考えると、勤務先の通常の休み(2連休)で手術を受けるのはやや心配…。
でも長期連休は旅行に行きたい…。。

そんな中…新型コロナウイルスパニックで外出自粛。
県外へ旅行に行けなくなってしまった。。
連休、せっかく家に閉じこもるなら、もう一つコロナ以外の理由が欲しい!
あ、手術しちゃえば、しばらく家に閉じこもざるを得ないじゃん!!

…という、軽〜い思いつきで…

電話予約(手術1週間前)

とはいえレーシックとICL、どちらがいいのかわからない。
まずは検査を受けてプロに直接相談してみよう!と思い立ち、先輩がレーシックを受けたという「品川近視クリニック」へ早速電話をかけてみました。
WEB予約もできるみたいですが、質問もしたかったので、せっかちな私はそのまま電話。

電話先のお姉さんからの説明によると、最速で、レーシックは当日そのまま手術を受けられるけど、ICLはレンズを取り寄せなければならないため、一ヶ月後の手術になってしまうと告げられました。
ICLの方が興味があったんだけど、やるなら当日でさっさか終わらせてしまいたいから、必然的にレーシックになっちゃうな…とややションボリ。

準備(そのまま手術する場合に備えて)

  • 来院3日前からコンタクト使用禁止
    → 直前に裸眼になる予定を入れないようにしましょう。
  • お金
    → 後ほど改めて記載しますが、レーシックにしてもICLにしてもかなりの高額。頑張って貯めましょう。

当日の持ち物

  • 印鑑
  • いつも使用しているコンタクト&眼鏡
  • 自分の現住所がわかる身分証(ex. 保険証、免許証)
  • 持っていれば紹介状やクーポン
  • 手術代(現金 or クレジットカード)
    → 品川近視クリニックの場合、支払い方法は「現金一括払い」「振込」「分割払い」「クレジットカード」があります。

当日の注意点

  • 車で来院する場合は誰かに運転してもらう
    → 手術すると帰りが自分で運転できなくなります。
  • お金をクレジットカードで払う場合は上限を確認しておく
    → ほとんどのクレジットカードは一括払いしか対応できないようです。私は上限を事前に確認し忘れて当日わたわたしました。。
  • なるべく化粧はしていかない
    → 私はうっかり日焼け止めを塗ってしまっていたので、受付でメイク落としを借りてトイレで落としました。
  • 花粉症や鼻炎の人は何か対策をしてきた方がいいかも
    → 手術中にくしゃみをしてしまうと危険なので。

手術当日

10:30 受付&説明
自分の要望として、レーシックかICLを検討中で、レーシックの場合は今日手術を受けたいということを伝えました。
あらかじめレーシックで必要になる遺伝子検査の同意書などにサインします。

10:45 適応検査スタート
眼圧を調べたり視力検査したり暗い部屋に行ったり。
テキパキと進んでいきます。
担当のお姉さんがちょっと困った表情をしていて、おや?となります。

12:45 診察&カウンセリング
なんと、私はレーシックが受けられないと告げられます!
なんてこった!!
角膜の形が悪い&角膜が薄すぎる、という2つの理由からだそうです。
ICLだと今日は手術できないだろうし、困ったな…と思っていたら…

「ちょうどレンズの取り置きがあるので、ICL、今日手術できますよ☆」

なんてこった…ありがたい〜!!

こうして急遽日帰りICLをすることになったのでした。

13:15 お昼休憩
直前に瞳孔を開く目薬を差すため、視界はボヤボヤに。
もはやスマホも見られないレベル。
私は近場のコンビニで軽食を買って、そのままコンビニ内のイートインスペースで食べました。

13:45 再度適応検査&診察
ICLに向けて更に検査検査です。

14:45 手術説明
具体的な手術の流れと注意事項について説明を受けます。
実際に目に入れるレンズの模型を見せてもらったりして、ちょっとビビります。
手術中にくしゃみや咳が出そうな時は手を上げてくださいって…
そんなすぐに挙げられるものなのだろうか…鼻炎持ちとしてはかなり不安。。
そして私は将来、パイロット、格闘家、競艇選手には、
もう一生なることができないのだと悲しい宣告をされます。
パイロット、来世でなれたらいいな…
全部含めて納得できたら、同意書にサインします。

その後は待合室にて、ひたすらいろんな種類の目薬をさされ続けます。
うっかりしてきてしまったメイクも、この時間で落としました。

15:30 前処置室で待機
受付でいただいた髪ゴムで髪の毛をまとめ、ビニールキャップをかぶり、ガウンを羽織って違う部屋へ移動します。
スリッパに履き替えるので、靴下に穴があいていると恥ずかしいので注意です。

点眼麻酔をさされます。
私は手術説明を受けるまで、麻酔は目の近くに注射すると思っていました。
こんな目薬だけで大丈夫なのかと不安になります。
でもその次に目の消毒をしても何もしみないので、どうやら麻酔は効いているらしいです。ドキドキ。

15:50 手術室へ
すぐ隣の手術室に歩いて移動します。
手術台に寝転び、顔に器具を装着して右目をガッと開かれます。
これで私の小さな目が少しでも大きくならないかしらと淡い期待…
そして横を向き、大量の消毒薬を目にガバガバかけられます。
でも麻酔のおかげで痛くない!
人によってはややしみると聞いていたのでラッキーでした。

そして手術スタート。

手術台の上のライトを見続けてくださいと言われます。

とにかく眩しい!まぶまぶっ!!目を逸らしたいっっ!!!
この光を眼球を動かさずに見続けなければならないのかっっ
眼球の動きが麻酔で止まればいいのに…つらい。
でも逸らすと危ないっっ絶対に目を動かしてなるものか〜!
もはや痛みではなく光との戦い。

自分の気を紛らわすために指に爪を食い込ませ、最近見たインド映画に出てくる魔法の呪文、「All is Well」を心のなかで唱え続けます。

自分の角膜が切られているのがわかります。
ひえーーー!!!
All is Well!All is Well!!
そして!例のレンズが!!!
入ってきたーーー!!!!!!
うわー!レンズの形が見えるーーー!
ぎゃーーーー!!!!

心の中では叫び続けたましたが、何とか目を動かしてしまうこともなく、うっかりくしゃみをしてしまうこともなく、左目も同様に行われ、無事手術は終了しました。 

痛みは全くなかったのですが、眩しさで目を動かしてしまわないかという恐怖と常に戦っていました。

光、こわい。


※ ちなみに私のすすめで手術した友人は、あまり麻酔が効かず、消毒薬がめちゃめちゃしみたそうです。話が違ってごめんね。。
でもそこで心がポッキリ折れて放心状態になり、その後の手術はあまり覚えていないと言っていました。どちらの方がよかったのか…。。。

16:10 休憩
先程の前処置室に戻り、椅子に座って安静にしながら1時間待ちます。
チョコレートをもらってのんびり。

17:10 診察
先生に術後のチェックをしてもらいます。
ここでレンズのサイズが自分の目のサイズと合ってないとわかったら、再度入れ替え手術をしないといけないらしいです。
(外から眼内の正確なサイズを図るのには限界があるらしく、手術で入れてみたらレンズが大きすぎた、小さすぎた、ということがあるらしいです。)

もう一度あの眩しさと戦うのはつらすぎる。。
どうか問題ありませんように…

 先生「問題ありません」
 私 「ありがとうございます〜!!」
 先生「最後に質問はありますか?」
 私 「えっと…今、私の目は赤いのでしょうか…?」
 先生「いや、特に…」

噂に聞いていた内出血も起こらなかったみたいで一安心です♪

17:20 解放
ダサダサゴーグル(保護眼鏡。花粉症眼鏡みたいなやつ)を付けて帰還。
ちなみにゴーグルは透明タイプかサングラスタイプかを選べました。
私は人目を気にして透明タイプをチョイス。

家に着くまでは、目に小さなホコリも入らないよう全力で注意して帰ります。
視界はややボヤだけど普通に歩けるレベル。

入浴・洗顔は一週間できないので、薬局で水なしシャンプーを買って帰りました。

帰宅後
なんだか光が眩しい気が…
洗髪・洗顔不可のため、体だけシャワーで洗いました。
濡れたタオルを電子レンジでチンして顔と頭を蒸しました。
結構気持ちいい〜
最後に水なしシャンプーをして完了です。

目も疲れているのでさっさか寝ることに。
3種類の目薬をさし、錠剤を飲み、更にダサダサの保護用眼帯を装着して就寝。
念の為、痛み止めと眠れない時用の薬をもらっていましたが、私はどちらも使いませんでした。

手術翌日

朝起きると目に異物感ありましたが、目薬をさすとおさまりました。

翌日検診は30分で終了。

帰ってテレビを見ていると天井の電気が眩しくて気になります。
電気を手で隠しながらテレビを見ました。
今後こんなに眩しいのはちょっと辛いかも。。

さらに夜になると強まる光輪視(光源の周りに光の輪が見える)が予想以上に激しい。。
ハロー・グレアよりもこっちのが気になる…

手術4日後

目の異物感がほとんどなくなりました。
でも光はまだ眩しい。。

そして術後初めて車の運転をしました。
夜はまだまだ光輪が気になるけど運転には支障がないレベル。

お風呂はシャワーで、顔に絶対に水がかからないように注意しながら、ギリギリのラインまで髪の毛をお湯で洗うようにしました。
後は蒸しタオル&水なしシャンプー。

手術1週間後

光の眩しさがだいぶなくなり、天井の電気も気にならなくなりました。

1週間検診は1時間くらいで完了。
ついにゴーグルからの解放!ゴーグルは返却しました。
瞳孔を開く目薬をさしたので帰りは視界がボヤボヤ。
手元は手術日の帰りより見えません。
迎えを呼ぶためのLINEすら打てなくてちょっと困りました。

夜、久しぶりの洗髪・洗顔!うれしい〜
そして気のせいか、髪の毛の調子がものすごく良い!
シャンプー&コンディショナーは髪に悪いという噂は本当かもしれない。。
これからも、たまにはお湯だけ洗いの日を作ってもいいかも。

入浴すると、今まで見えていなかった水面に浮いた小さなゴミが、よく見えすぎてものすごく気になります。
そういえば小学生の頃も、お風呂といえばこんな感じだった。。懐かしい…
銭湯に行ったらかなり辛いかもしれない。
これは目が良くなることのデメリットですね。。

手術1ヶ月後

光の眩しさはほとんどなくなりました。
光輪視はまだ残っていますが、慣れてきたのかだいぶ気にならなくなってきました。

1ヶ月検診は30分くらいで完了。
毎日こまめにさし続けていた目薬も今日からささなくてOK!
でも目薬がまだまだ残っているので、残っているぶんはそのまま使っていってOKとのことです。
ここから市販の普通の目薬も使っていいそうです。

手術半年後

光の眩しさも光輪視もすっかり慣れました。
3ヶ月検診も半年検診も15分くらいで完了。
特に問題はなく一安心。

手術1年後

冬の間、たま〜に片目が少しだけかすむことがありました。
視力的には同じだけれど、右だけ若干白っぽいような…
あれ?これ大丈夫なやつ?もしかして何かまずい…?
とやや不安になりつつも、まあ日常には支障ないし、1年検診の時に相談しよ〜と放置。

しかし春になると全くかすまなくなりました。
その後の1年検診も15分くらいでさらっと完了し、特に問題はなし。
一応先生に目のかすみのことを伝えると、冬の乾燥が原因だろうとのこと。
特に問題はないけれど、気になるなら目薬をさせばいいそうです。
もしかして今までもかすんでたけれど、コンタクトで目薬さしまくってて気づかなかったのかな…?

現 在

まだ 1年ちょっとしかたっていないので今後のことはわかりませんが、今のところは手術を受けて大満足です。
もちろんいろんなリスクもありますので、みなさんはよく調べてから手術を受けてくださいね。
私みたいに、ノリと勢いで手術を受けて、帰ってから家族の度肝を抜かないように…笑

その他いろいろ

手術のおすすめの時期
夏に受けるのはあまりおすすめできません。。
特に女性にとって、術後 1週間の洗髪・洗顔不可はなかなかきついです。
髪の毛は美容院で洗ってもらうという手もあるので、そうすれば乗り越えられるかも?
あと保護用ゴーグルを花粉症用だと偽れるので、春がおすすめかもです。

医療保険について
保険がおりる場合があるそうです。
念の為、私も自分の保険会社(アフラック)に確認してみたところ、レーシックとICLは適用外でした。残念。
でも保険の種類もいろいろなので、一度自分の入っている保険会社に問い合わせてみるといいと思います。

医療費控除について
医療費控除、使えます!!これはかなりすごいです!!!
しかも公共交通機関で通院すれば、検診分の交通費も対象になる!ありがたい!!

ただもちろん確定申告をしなければなりません…。
私は人生初確定申告だったのでいろいろ苦労しました。。
こちらの話を細かくするとめちゃめちゃ長くなるので、またいつか別ブログで書けたらなぁと思っております。
とりあえず私が苦労した、押さえておくべき注意事項は…

  • その年の「医療費の領収書」を全てとっておく!
    → 私はICL手術前の領収書を捨ててしまっていたので、こちらを再度手に入れるのにかなり苦労しました。。
    ただ「医療費のお知らせ」が届くという方はそれを使えば問題なしです。
  • 交通費を申告する場合は、詳細を記録しておく!
    → かかった交通費はまとめて記載できますが、念の為、いつ、どの公共機関を利用し、いくら払ったのかを記録しておくといいと思います。
  • ふるさと納税は「ワンストップ特例」NG!
    → すでにワンストップ特例を使ってしまった方は忘れずに再度申請しましょう!

金額
最近大幅に安くなったようです!
というのも、私が手術を受ける2ヶ月前に調べていた時は 80万円を超えていた気がするので。
レンズの種類にもよりますが、私の場合は 46万円(税込)でした。近視や乱視があるともっと金額が上がっていくようです。

以上、私のICL体験記でした〜
少しでもICLを検討中の皆さんの参考になれば嬉しいです。


※ 若干記憶が曖昧な点がありますので、多少の数字の誤差などはご了承ください。
※ 病院や手術を受ける時期によって情報は異なってくると思うので、こちらはあくまでも参考として見ていただければ幸いです。

コメント

  1. キヨ兄 より:

    これからiclを受けようと考えてるので、参考になりました。

    • SAMESAME より:

      大変お返事が遅くなりましたが、コメントありがとうございました。少しでも参考になったのなら幸いです。

  2. より:

    失礼ながらこの体験記は本物ですか?品川近視クリニックにいったその日に、他人用のレンズをいれてもらったのですか?通常は自分に(´Д`)レンズを調達するため一~二ヶ月かかるものであり、そのくらい時間をかける必要のあることなのですが…

    • SAMESAME より:

      コメントありがとうございます。
      私の場合は、ちょうど病院に取り置き(私と同じ度数&サイズのレンズ)があったみたいです。
      ちなみに私の友人も、その日の内に手術ができたそうなので、病院には結構たくさん取り置きがあるみたいです。